Clubhouseを”意識高い系アプリ”と決めつけてはならない
これだけ話題になっているので、試しに利用してみて、すぐにハマった方は多いだろう。しかし、もしかしたら「イマイチ魅力を感じない」という方もおられるかもしれない。
ただ、いずれの場合であっても、今後新たな「Clubhouseで過ごす素敵な体験」が訪れる可能性は高い。その理由と共に、Clubhouseの秘めたる魅力について、この記事ではお伝えしていきたい。
現状、Clubhouseの一般的な使い方は、著名人やインフルエンサーのいるルームに入って、 “話を聴いているだけ”というケースが多いだろう。実際、Clubhouseを紹介する触れ込みでも、「有名人と話せるかもしれない」、「他メディアでは聴けない話が聴ける」とアピールされていることが多い。
この使い方は、Clubhouseがラジオに近い存在であることを意味する。加えて、「リアルタイムである」、「アーカイブされない」という特性によって、FOMO(fear of missing out:取り残されることへの不安)を煽りやすい。ユーザーを上手く刺激することによって、ラジオよりも中毒性のあるサービスとなると言われている。
しかし、「誰かの話を聴く」というユースケースだけでは、Clubhouseが長く使われ続けるサービスとなることは難しいだろう。たしかにClubhouseには「有名人と話せるかもしれない」というチャンスはあるが、ユーザー数が増えるにつれ、その可能性は限りなくゼロに近づいていく。また、「他メディアでは聴けない話」についても、本当に価値ある内容は、自ずと他でも広まっていくものであるからだ。
社会全体で認知され、広く使われ続けるソーシャルメディアとなるには、更なる価値を発揮することが求められる。
それでも、私はClubhouseがLINEやTwitterに並ぶようなソーシャルメディアとなることを信じている。なぜならば、Clubhouseが提供しようとしている体験には、「誰かの話を聴く」というユースケースに留まらず、双方向の会話を楽しめる要素が詰まっているからだ。