複数のキーワードが結びついて生まれたアイデア
ごみの分別に迷った際に見る自治体のマニュアルが、昔から分かりにくいと感じていました。また、父親が定年後にごみ分別関連の仕事に就いたのですが、その仕事内容を聞いたときに、消費者自身が簡単に分別できる仕組みを提供することがベストだと感じました。
「では消費者がごみを簡単に分別できる方法とは何だろうか」と考えた結果、スマートフォンでカメラ越しに判別するというアイデアに辿り着きました。さらに、小学生がごみ分別を勉強しているという記事を読んだことから、今後来るであろうGIGAスクール時代を見据えE-ラーニングの形に、アイデアを発展させたのです。
――アイデアを発展させる上で、工夫したことを教えてください
アイデアを発展させる際、2つキーワードを結び付けるだけでは面白い発想に至らないと思っています。経験則ですが、3~5個のキーワードが結びついて生まれたアイデアであれば、第三者に話しても面白いと思われることが多いです。
アップル社もiPhoneを発案した時に、「電話」×「タッチパネル」という魅力的なキーワードのコラボがアイデアの源泉になっていると思います。このような先人の考え方からも、キャッチ―なキーワードをぶつけなければならないと思っています。
そこで、普段からキャッチ―なキーワードを思いついたときには、スマホのメモ帳に記録するようにしています。そこから3~5個のキーワードを拾い上げれば、結び付けてアイデアを生むことができます。
例えば今回は、「ごみ分別の課題」「スマホで写真」「画像認識」に加えて、「クイズ」というキーワードを結びつけました。新聞のテレビ欄を見ている時、最近はクイズ番組が多いことに気付き、今の小学生はきっとクイズが身近なものなのだろうと考えた結果、クイズ形式でごみ分別を学ぶアイデアにしました。