耳型ウェアラブルデバイスが生活に浸透してきたことが大きな引き金に
「Clubhouse」がここまで熱狂的な話題となっているのは、アプリが優れているという点だけではなく、音声版SNSが注目されている背景もある。注目されている理由の一つが、耳型ウェアラブルデバイスのニーズが増していることだ。ワイヤレスイヤホン市場で圧倒的なシェアを誇るApple社の「AirPods」は、特にユーザー満足度が高い製品として有名だが、その圧倒的な快適さで24時間つけっ放しでも気にならないという若者が増えている。「常にイヤホンから何かを聞いている」という生活習慣が生まれているというのは、驚くべき事実だ。
また、Bose社から発売されている「Bose Frames」も画期的な製品である。サングラスとスピーカーが一体になっているため、イヤホンのような耳につけている感触が無いのが特徴だ。サングラスのレンズを透明のものに交換してしまえば、普通のメガネとして使えるため、仕事中にかけていても違和感がなくなる。“お堅い職場”であっても、こっそり音楽を楽しみながら働くことすら出来てしまう。
仕事中にかけていても大丈夫という意味では、耳をふさがずに使用できることが魅力の「骨伝導イヤホン」も注目される。頭蓋骨の振動を通して脳に直接音を届けるため、耳をふさぐことがなく、会話が聞こえにくいというイヤホンのデメリットを解消することができる。