日本ディープラーニング協会での取り組みCDLEハッカソン2020受賞者インタビュー:環境リサイクル E-ラーニング

日本ディープラーニング協会主催『CDLEハッカソン2020』において、ベイカレント賞を受賞した中浜義直さん。作品「環境リサイクル E-ラーニング」は、ごみ分別の課題に対して、消費者がスマホで簡単に分別するという提案でした。本作品は、どのようなきっかけでどのように生まれたのか、アイデア発想に至った経緯についてヒアリングしました。
2020.12.10

複数のキーワードが結びついて生まれたアイデア

――まず、作品が生まれたきっかけを教えてください
ごみの分別に迷った際に見る自治体のマニュアルが、昔から分かりにくいと感じていました。また、父親が定年後にごみ分別関連の仕事に就いたのですが、その仕事内容を聞いたときに、消費者自身が簡単に分別できる仕組みを提供することがベストだと感じました。

「では消費者がごみを簡単に分別できる方法とは何だろうか」と考えた結果、スマートフォンでカメラ越しに判別するというアイデアに辿り着きました。さらに、小学生がごみ分別を勉強しているという記事を読んだことから、今後来るであろうGIGAスクール時代を見据えE-ラーニングの形に、アイデアを発展させたのです。

――アイデアを発展させる上で、工夫したことを教えてください
アイデアを発展させる際、2つキーワードを結び付けるだけでは面白い発想に至らないと思っています。経験則ですが、3~5個のキーワードが結びついて生まれたアイデアであれば、第三者に話しても面白いと思われることが多いです。

アップル社もiPhoneを発案した時に、「電話」×「タッチパネル」という魅力的なキーワードのコラボがアイデアの源泉になっていると思います。このような先人の考え方からも、キャッチ―なキーワードをぶつけなければならないと思っています。
そこで、普段からキャッチ―なキーワードを思いついたときには、スマホのメモ帳に記録するようにしています。そこから3~5個のキーワードを拾い上げれば、結び付けてアイデアを生むことができます。

例えば今回は、「ごみ分別の課題」「スマホで写真」「画像認識」に加えて、「クイズ」というキーワードを結びつけました。新聞のテレビ欄を見ている時、最近はクイズ番組が多いことに気付き、今の小学生はきっとクイズが身近なものなのだろうと考えた結果、クイズ形式でごみ分別を学ぶアイデアにしました。

ディープラーニングでSDGsに取り組む

――ごみ分別に目を向けたきっかけを教えてください。
ごみ分別は、SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」に関わる重要な問題です。昔から社会課題に興味があったため、社会課題をテーマにしたテレビ番組やニュースをよく見ています。昨今は「SDGsに則らないと企業イメージが悪くなる」という風潮もあり、目を向けました。

SDGsは、メディアでよく見かけますし、自社で取り組んでいることもきっかけにあります。社会課題の解決に向けて仕事をしていくことは、経済活動をするうえでの企業義務になりつつあるため、これまでより一層積極的に参画していきたいです。
ディープラーニングのように適用できる技術があるなら早々に取り組んだ方がいいと思います。ごみの焼却にかける税負担も年々増えているので、コスト削減手段としてディープラーニングを使うことができれば、SDGsの目標達成にも近づけると考えています。

――課題発見のため、普段どのようなところに情報アンテナを張っていますか?
テクノロジーに詳しい人のTwitter投稿、ブログ、YouTubeなど、オンラインで情報収集することが多いです。書籍は評判が良いものだけを購入し、じっくり読み込むことにしています。
一方、偏った情報を見過ぎないことも大事だと思います。ネットニュースやSNSは自分が好きな情報に偏りがちで、情報を客観視できなくなってしまいます。だからこそ、情報のカテゴリがフラットで沢山掲載されている新聞は良いメディアだと感じます。
興味のない情報にも目を向けることで、苦手な領域であってもテクノロジー活用を想像できるようになりました。

――普段からアイデアを磨き上げるときに大事にしていることはありますか
友人に「こういうサービスがあったらどうか?」とライトに質問し、反応を見るようにしています。今回応募したアイデアも2~3人に聞きました。第一印象で面白いと思われなければ意味がないと考えているため、簡単な説明に留めることがポイントです。

G検定/E資格チャレンジで世の中の見方が変わった

――アイデア発想において、役立った知識を教えてください
G検定とE資格の勉強をしたことで、ディープラーニングが具体的に何をしているかが分かるようになりました。「学習とは何か」、「推論とは何か」、ディープラーニングを構造的に理解することによって、世の中の見方も変わったと感じます。

今回のアイデアも「小学生がクイズを楽しみながら写真を撮る」という行動を通して、学生たちが教師データを作る工夫をしました。ディープラーニングにとって教師データを作る工程は不可欠です。2020年代は教師データを作る仕事が主力になっていくかもしれないと思っています。

――ディープラーニングに興味を持ち、G検定/E資格チャレンジに至った背景を教えてください
私は「年代に応じてやることを変えていくべき」と考えています。これから40代を迎えるため、また新しいことにチャレンジしたいと思っていました。そんな時に出会ったのがディープラーニングです。2020年代はディープラーニングの普及期に入るかなと思い、独学で勉強を始めました。
システム開発がホスト系からオープン系、クラウド系へと移ったように、エンジニアの仕事も今後データサイエンス要素が加わっていくと感じたのです。当時の上司からG検定やE資格へのチャレンジをアドバイスされたことも後押しとなりました。

――CDLEハッカソンへ応募したきっかけを教えてください
勤めている会社以外の人に自分の考えを見せたとき、どんな反応が返ってくるのかを知りたいという想いから応募しました。自分のアイデアを第三者が見たときに、面白いと感じてもらえるのかどうかを試してみたかったのです。また、普段仕事で企画書を書くことも多いので、自分自身のスキルアップに役立てようとも考えました。

CDLEハッカソンはさらなるチャレンジの場

――次は何にチャレンジされますか
SIGNATEとKaggleに挑戦してみようと思っています。その為に今、統計学の勉強をしています。あと、来年のCDLEハッカソンでは予測性能部門へのチャレンジをしたいです。

――最後に、他のCDLEメンバーに向けてメッセージをお願いします
「CDLEハッカソン」という年に1回のイベントだからこそ、普段持っている知識や技術をアウトプットし、第三者に見てもらえる良い機会だと感じています。チャレンジすることで、今の自分の考えが面白いのか、評価されるものなのかということを客観的にテストでき、そのフィードバックがスキルアップにつながります。興味本位であっても参加する人が増えていけば、仲間が増えたように感じられ、嬉しく思います。

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