DX人材になれば、引っ張りだこ。自身のキャリアアップにつながる
これはDXに挑む企業に課せられた至上命題であるが、既存ビジネスを変革していかねば取り残されるという概念は、多くの企業に浸透してきた。猫も杓子もDXといえるほど勃興している現状にあるが、デジタルの力を引き出し、企業を変革に導くことができる “DX人材”は、どこにでもいるものではない。だからこそ大きな目標を掲げてDXに挑んでいる企業は、人材確保が喫緊の課題となっているのであり、“DX人材”の市場価値は急速に高騰し始めているのだ。
企業が本気になって変革に挑み始めたからこそ“DX人材”のニーズが高まっているわけだが、これまでのやり方を抜本的に変えるための原動力となるには、当然ながら際立った能力と幅広い能力の双方が求められる。そのため、デジタルテクノロジーに詳しいだけでなく、豊富な実績も兼ね備えておく必要がある(図1参照)。
おそらく、社内を見渡しても適任者はなかなか見つからないだろう。だからと言って、若手人材の育成から始めようにも、多くの時間を要するし、そもそも育て方がわからない。つまり、外部から採用する動きが活発になるのは、当然の流れと言えよう。日本では2020年後半から、“DX人材“の外部採用が加速し始めているように感じる。