山積みの課題を解決するために誕生したUber
アメリカでタクシーに乗ったことのある人ならば、きっとそのサービスの悪さも経験したはずだ。まず、接客態度の横柄なドライバーが後を絶たない。空港から乗るタクシーはまだマシなのだが、それ以外のシチュエーションでは快適なエクスピリエンスは望めない。常に遠回りの可能性を懸念し、不安と闘いながら乗車することにもなる。また、ニューヨークやロスやサンフランシスコといったメジャーな都市では、ドライバーの多くが移民であるため、英語によるコミュニケーションもままならない。さらに加えて、路上でタクシーを捕まえることが難しく、その傾向は年々酷くなっている印象だ。
以上のように、山積する不安や不快の数々。それを払拭したのが、UberやLyftといったサービスだった。アプリを使い、タクシーより安価で、車をどこにでも呼び出せる。行先は事前に入力でき、決済もクレジットカードであり、GPSで地図をみなくても目的地へ到達できる。もちろん遠回りなんて決してない。最後にドライバーのレーティングがあるからだ。後に乗車するお客側のレーティングをも導入することで、非常に公平なプラットフォームが誕生した。
簡単にいってしまうと、小学生レベルの問題が提示され、突き詰めた案がUberだった訳だ。