しかし、ここへ来て話題を呼んでいるように、ビットコインの値上がりが加速すればするほど、バブルの懸念と「金融危機」を促すメッセージがメディアから聞こえてくる。そのカタリストとなっているのはビットコインの先物取引市場参入で、明確に統制やリスク管理ができていない中、普通に他の金融商品と同等に取引が進められているからだ。
「フィナンシャルクライシスが始まるのであれば、その可能性は先物市場にある」と富豪のピーター・フィー氏は説く。また、JPモルガンCEOのジェイミー・ダイモン氏は同社に勤務する全トレーダーに対して、声を大にして「ビットコインを取引するやつは、即、クビだ!」と忠告をしている。
2009年から幾度の浮き沈みを経験してきているビットコインやEthereumだが、確実に言えるのは、長期的に勝負し、ポジションを取った投資家達は大儲けをしているということ。そして今、仮想通貨に興味を持っている人たちが長期的な視点に立つために自問自答しなければいけないのは、「デジタルの通貨が長期的に普及するか否か」の判断である。もし、長期的にこの仮想通貨が流通し続け、さらにそのスピードが加速すると予測するのであれば、ビットコインみたいな仮想通貨はまだまだ伸びしろがあるのではないか、と思ってしまう。逆に、新たなディスラプター、例えば量子コンピューティング等がビットコインをさらに凌駕してしまう、という風に未来を展望しているのであれば、現状の価格はすでに過熱感があるのであろう。
Source:
“Banking on Bitcoin” NETFLIX
“Bitcoin Futures Could Trigger Lehman-Style Collapse” Fortune
“How Will Bitcoin Perform During The Next Financial Crisis” NEWSBTC