従来よりもさらに求められる経営のスピード
こうして経営スピードが否応なく加速する中、それを支えるものとして、クラウドによるサービス提供が進んできた。クラウド化の進展が、ITにおけるQCDのすべてを向上させつつある。クラウドにより、経営にITを素早く投入することが可能になったと言ってもよい。
例えばグーグルでは、B2Cだけでなく、B2Bに対してもクラウドによるサービス提供を実現している。単なるアプリケーションサービス提供だけでなく、サーバレスの提供や、DevOpsといった開発のスピード向上を図る環境の提供、セキュリティに関するサービスの提供まで幅広い。また、Amazonはさらに提供範囲を広げており、AWSのなかで、AI技術であるMachine LearningのサービスやIoTのサービスなど最新技術を提供している。
一方で、クラウド化が進むほど、サービスのバリューチェーンの根幹であるネットワークは重要になる。しかしながら、いまだに、B2Bのネットワークは開通に何週間もかかることも多く、スピード向上の大きなボトルネックになっている。