立て続けに起こるハードフォークに歓喜する保持者
2016年7月に起こった“The DAO騒動”(※)を発端にしたイーサリアムとイーサリアムクラシックの分裂。更には2017年8月にコアデベロッパーとマイナーの対立で起こったビットコインとビットコインキャッシュの分裂など、仮想通貨のハードフォークが相次ぎ、各種メディアの紙面を沸かせた。分裂前は仮想通貨の存続を危ぶむ声が多く、保持者は不安を口にしていたものだが、幸いどの通貨も健在という状況にある。
※イーサリアムのスマートコントラクト機能を活用した“The DAO”にバグがあり、そこを突いた犯人が他人の資産(約3.6百万ETH)をハッキングする事件が発生した。ただDAOの機能で、奪われた資産を27日間は取り出せない仕様があり、その間で犯人の奪った資産を取り戻す方法が議論された。その結果、ハッキングが行われる以前のデータに戻す強硬処置(ハードフォーク)が実施されたのだが、これはブロックチェーンの非中央集権的というメリットを損なう対応とも言えるものであった。そのため快く思わない人々によって、イーサリアムクラシックが分裂して誕生した。
それどころかハードフォークは、結果的に保持者の資産を増やす結果をもたらしている。例えばビットコインキャッシュが誕生した8月1日時点でビットコインを保持していた人は、同じ数量のビットコインキャッシュを手に入れることに成功した。
仮に1ビットコイン(BTC)を保持していた人であれば、ハードフォーク後は1ビットコインキャッシュ(BCH)も保持することとなったのである。日本円に換算してみると、分裂後間もない8月3日の時点で1ビットコインキャッシュ(BCH)は5万円以上の価値を記録している。分裂前のビットコインの価値が約30万円超であったため、保持者の資産は15%程度増えた計算になる。
※イーサリアムのスマートコントラクト機能を活用した“The DAO”にバグがあり、そこを突いた犯人が他人の資産(約3.6百万ETH)をハッキングする事件が発生した。ただDAOの機能で、奪われた資産を27日間は取り出せない仕様があり、その間で犯人の奪った資産を取り戻す方法が議論された。その結果、ハッキングが行われる以前のデータに戻す強硬処置(ハードフォーク)が実施されたのだが、これはブロックチェーンの非中央集権的というメリットを損なう対応とも言えるものであった。そのため快く思わない人々によって、イーサリアムクラシックが分裂して誕生した。
それどころかハードフォークは、結果的に保持者の資産を増やす結果をもたらしている。例えばビットコインキャッシュが誕生した8月1日時点でビットコインを保持していた人は、同じ数量のビットコインキャッシュを手に入れることに成功した。
仮に1ビットコイン(BTC)を保持していた人であれば、ハードフォーク後は1ビットコインキャッシュ(BCH)も保持することとなったのである。日本円に換算してみると、分裂後間もない8月3日の時点で1ビットコインキャッシュ(BCH)は5万円以上の価値を記録している。分裂前のビットコインの価値が約30万円超であったため、保持者の資産は15%程度増えた計算になる。