無人コンビニの誕生
2016年12月、アマゾンが人工知能(AI)やコンピュータービジョン(画像認識による来店人物の特定方法)など先端技術を駆使して、レジ精算なしで商品を購入できるAmazon Goを発表した。公式イメージ動画では、欲しい商品を店から持って出るだけで買い物が完結するシーンが描かれている。これは、消費者の購買体験においても、小売業界にとっても、大きな変革が起こるのは間違いない。しかしその後、技術的な不具合により一般公開を延期するとの報道がなされた。あらゆる事象を想定するとなれば、実現に向けた技術適応の難易度はやはり高いようだ。
一方、中国では既に無人コンビニが実用化されており、飛躍的に店舗数が拡大しつつあるというから驚きだ。Bingo Boxは上海と広東で計10店舗の無人コンビニを運営しており、今後1年以内に5,000店舗の出店を予定しているとの報道もある。入店する為には 専用の決済IDが必要であり、入口でスマホアプリをかざし本人認証がされると入店が可能になる。すべての商品にRFIDがついておりレジでは複数商品を一括で読み込むことが可能。支払いはWeChat Pay またはAlipayを使って決済する。