デジタル時代に問われる組織・人材の行末

 一昔前に「柔道戦略」という言葉が流行した。「気づかれずに大企業の足元をすくい、またたく間にその業界の主流プレイヤーに躍り出る」という「一点集中型の攻撃」を指す言葉であり、ランチェスター戦略とも呼ばれる。小さい会社が大きい会社に対抗する数少ない手段として有効だと言われてきたのだが、今は違う。

 時計業界にアップルを始めとするデジタルデバイスのメーカーが、映画業界にアマゾンやアリババなどのECプラットフォームが、自動車業界に多くのIT大企業が参入する。スタートアップ企業がデジタル技術を駆使し、数年でユニコーン*になるような、個人から大企業までが同じ土俵で争うデジタル戦国時代に突入している。いったい誰が卓上のお皿を引っくり返すか想像もつかない。

 そんな状況下で組織を作るために必要なのは「柔道戦略」ならぬ「柔軟戦力」。その機会を探ってみた。

(*)未上場で、企業価値が1億ドルをこえるような成功したベンチャー企業

  • TOP
  • デジタル時代に問われる組織・人材の行末