背景・課題意識
DXとは、「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」ことであるというのが、2004年にスウェーデンのエリック・ストルターマンが提唱した概念である。それを企業目線から解釈すれば、DXとは「デジタルによる事業構造の変革」と言える。そのDXを成し遂げるべく、日本企業は試行錯誤を続けている。しかし、多くの企業において場当たり的な施策が散見されるのが現状だ。それは何に起因するのだろうか。
大きな変革を起こす際に重要な視点は、「鳥の目」「虫の目」「魚の目」と言われる。「鳥の目」とは対象を俯瞰する目、「虫の目」とは近付いて様々な角度から物事を観察する目、「魚の目」とは流れを見る目である。3つの目の全てが重要ではあるが、鳥の目なくしては海図なく走ることになり、確実に迷走してしまう。日本企業のDXにおいて、この鳥の目が十分と言い切れるだろうか。
本稿では、DXにおける鳥の目に当たる「DXの構成要素」を紐解いてみたい。
大きな変革を起こす際に重要な視点は、「鳥の目」「虫の目」「魚の目」と言われる。「鳥の目」とは対象を俯瞰する目、「虫の目」とは近付いて様々な角度から物事を観察する目、「魚の目」とは流れを見る目である。3つの目の全てが重要ではあるが、鳥の目なくしては海図なく走ることになり、確実に迷走してしまう。日本企業のDXにおいて、この鳥の目が十分と言い切れるだろうか。
本稿では、DXにおける鳥の目に当たる「DXの構成要素」を紐解いてみたい。